保護者のみなさまへ

AIコース 導入のご案内

マインクラフトの中で、日本語でAIに伝えながらプログラミングを学ぶコースです。これまでのプログラミング学習はそのままに、AIの使い方が加わります。

1回目

オークの板材で橋を作って

マインクラフトの画面。水の上に木の橋がかかっているが、向こう岸の手前で途切れている
向こう岸まで届かなかった

2回目

長さは4ブロックにして

同じ場所のマインクラフトの画面。木の橋が伸びて、向こう岸までつながっている
つながった

一度で思いどおりになることは、ほとんどありません。そのときに、どこが足りなかったのかをお子さま自身が考えて、言い直します。この繰り返しを通じて学んでいくコースです。

マイクラAIとは

マインクラフトの横に、プログラムを書くための画面を並べて使います。 これまでと同じように、自分でプログラムを書いて動かせます

その画面に、AIへ相談する欄があります。「おうちをつくって」のように日本語で伝えると、AIがプログラムを書いてくれます。書いてもらったものは、そのまま自分で直せます。

「自分で書く」「AIに書いてもらう」「AIが書いたものを直す」の3つを、同じ画面で行き来しながら進めます。

プログラミング教育をめぐる状況

学校でも、プログラミングは特別な科目ではなくなりました。

  1. 2020年度

    小学校でプログラミング教育が必修になりました。

  2. 2022年度

    高校で「情報Ⅰ」が必修になりました。

  3. 2025年

    大学入学共通テストに「情報」が加わりました。

近年は、仕事の場面でも
「AIに指示を出して作る」進め方が
広がってきています。

AIは、伝えたとおりにしか動きません。 うまく使えるかどうかは、AIの性能よりも、伝える側の言葉の正確さに左右されます。この部分を、いまのうちから練習していただくコースです。

これまでの学習内容は変わりません

プログラミングをやめてAIに切り替える、という内容ではありません。これまで学んできたことはそのまま続けたうえで、AIが一つ加わります。

これまでどおり

自分で
組み立てる

あたらしく

AIに
伝えて動かす

プログラムを読む・書く・直すことは、これまでと変わらず続きます。 そのうえで「AIに手伝ってもらう」という選択肢が増えます

実際のやりとり

お子さまが「おうちをつくって」と伝えたときの、実際の画面です。

AI画面。「おうちをつくって」という指示に対して、AIがPythonのプログラムを書き、伝えられていなかった項目を一覧で返している

上の画面でAIが書いたプログラムの全文です。

def on_on_chat():
    blocks.fill(PLANKS_OAK, pos(-2, -1, 3), pos(2, -1, 7), FillOperation.REPLACE)
    blocks.fill(PLANKS_OAK, pos(-2, 0, 3), pos(2, 2, 7), FillOperation.HOLLOW)
    blocks.fill(BRICKS, pos(-2, 3, 3), pos(2, 3, 7), FillOperation.REPLACE)
    blocks.place(AIR, pos(0, 0, 3))
    blocks.place(AIR, pos(0, 1, 3))

player.on_chat("run", on_on_chat)

同じプログラムを、ブロックの形でも表示できます。

マイクラAIのブロック画面。左上に「ブロック」「Python」の切り替えタブがあり、「ブロックを並べる」「範囲の始まり」などの日本語のブロックが縦に連なっている

上のPythonと、これはまったく同じプログラムです。画面左上のタブで切り替えます。低学年はブロック、学年が上がるとPythonと、 進み具合に合わせて使い分けます。どちらの形でも、AIに日本語で伝えて作れます。

AIに書いてもらって終わりではありません。お子さまはこれを読み、直します。「どこが屋根で、どこが入り口か」をこの中から見つけ、 変えたい部分は自分で書き換えます。読んで理解する場面は、これまでより増えます。

このコースの中心になる部分

伝えきれていなかった点が、
その場で分かります

AIの返答。「きみが言わなかったところは、こう決めたよ! ブロック→オークの板材/屋根のブロック→レンガ/大きさ→5マス ちがうのがよければ教えてね」

AIは、指示に入っていなかった項目を自分で決めて、その一覧を返します。上の3つは、お子さまが伝えていなかった項目です。

「指示のどこが足りなかったのか」は、ここを見れば分かります。講師が指摘する前に、お子さま自身が気づけます。

この欄が短くなっていくことが目標です。

5つ伝えられていないことが多い
3つ細かいところが残っている
0考えていたことを、すべて言葉にできた
マイクラAIのチャット欄。生徒の「おうちをつくって」に対しAIが「きみが言わなかったところは、こう決めたよ! 壁のブロック→オークの板材/家の幅→5マス/家の奥行き→5マス/家の高さ→4マス」と返し、生徒が「オークの板材で、5マス×5マス、高さ4マスのおうちを、屋根は石にして」と伝え直すと「できたよ!」だけが返っている

上は実際のやりとりです。「おうちをつくって」ではAIが4項目を決めましたが、「オークの板材で、5マス×5マス、高さ4マスのおうちを、屋根は石にして」と伝えられた2回目は「できたよ!」だけになりました。 どこまで伝えられているかが、毎回の授業で分かります。

※ この欄が長いことは、教室では問題としていません。気づける点が多い状態ですので、学習が進んでいるものとして扱います。

授業の進み方

一度で思いどおりになることは、ほとんどありません。 その繰り返しが、この学習のねらいです。

  1. 1

    伝える

    「おうちをつくって」のように、日本語でAIに伝えます。

  2. 2

    できあがる

    AIがプログラムを書いて、マインクラフトの中に実際に建ちます。

  3. 3

    思っていたものと違う

    屋根の色や大きさ、入り口の位置など、伝えていなかったところはAIが決めます。

  4. 4

    伝えていなかった点に気づく

    AIが自分で決めた項目を一覧で返しますので、伝えきれていなかった点がその場で分かります。

  5. 5

    言い直す

    「やっぱり屋根は石にして」のように伝えると、その部分だけが直ります。そして1に戻ります。

1に戻る

思いどおりにならなかった回数が、そのまま練習の量になります。

思ったとおりにならなかったとき、お子さまは 「どう言えば伝わるのか」を考えます。この問いを何度も繰り返すことになりますので、説明する力が身につきやすい学習です。

身につく力

これまでのプログラミングで身につくものはそのままに、 AIとのやりとりを通じて、次の5つが加わります。

  • 作りたいものを思いついたとき

    頭の中を言葉にする力

    頭の中のイメージは、そのままでは相手に伝わりません。それを言葉に置き換える作業から、毎回始まります。

  • AIに指示を書くとき

    具体的に伝える力

    「かっこいい家」では伝わりません。数や材料の名前、場所を入れないと伝わらないことが、使ううちに分かってきます。

  • AIの「こう決めたよ」を見たとき

    伝え忘れに気づく力

    何を伝え忘れたのかが一覧で返ってきます。自分の考えを見直す練習になります。

  • AIが書いたプログラムを見るとき

    自分が書いていないものを読む力

    自分で書いていないプログラムを読み、どこが何をしているのかを確かめます。

  • 思ったものと違うものが出たとき

    うまくいかないときに、直す力

    一度で決まらないことが前提の学習です。やり直しを失敗ではなく手順として受け止められるようになります。

AIに任せる場面と、
自分で行う場面

すべてをAIに任せたほうが速い、というわけではありません。教材もそのような作りにはなっていません。自分で書いたほうが速い場面も多くあります。そのため、自分で書く力そのものが必要になります。

AIに任せたほうが速い

  • 同じ形をたくさん並べる
  • 大きな建物を、まとめて作る
  • 決まった手順を、何度も繰り返す

自分でやったほうが速い

  • ひとつだけ直したいとき
  • 位置をすこしずらしたいとき
  • 言葉にするより、手を動かすほうが速いとき

この判断は、説明を聞いて身につくものではありません。実際に何度も試すなかで分かってきます。お子さまは毎回それを試すことになります。

マインクラフトの中だけの話ではありません

仕事でAIがうまく使えないときの原因は、多くの場合この2つのどちらかです。

AIが苦手なことを、AIに任せてしまう

AIのほうが得意なのに、人が抱えこんでしまう

AIを使いこなせる人は、AIの得意・不得意が分かっている人です。

書籍や動画でも学べる内容です。ただ、実際に自分で使ってみた経験があるほうが身につきやすくなります。その経験を、いまのうちから積んでいただけます。

AIに任せきりでは
進めない場面があります

指示だけで進めていくと、自分が何を作っているのかを分かっていないと、次の指示が出せない場面に行き当たります。

そこでは、言い直しだけでは進めません。中身を理解する必要があります。

AIに任せて進めようとしても、どこかで理解しないと先へ進めません。教材がそのような設計になっています。理解しないと越えられない場面があらかじめ用意されている点が、この学習の特徴です。

よくあるご質問

自分で考える力が育たなくなりませんか。

育たなくなることはありません。AIに伝える文章を考えること自体が、頭の中を整理して言葉にする作業です。また、このコースはAIの使い方だけを学ぶものではなく、プログラミングそのものは標準コースと同じように学びます。AIに任せて進めようとしても、内容を理解していないと次の指示が出せない場面が出てきます。そこでは、自分で理解するしかありません。

コードを自分で書く練習は、もうしなくてよいのですか。

必要です。すべての教材でAIを使うわけではありません。AIを使う教材でも、最初から最後までAIに任せるわけではありません。自分で書いたほうが速い場面もありますし、自分で書かないと理解できない場面も出てきます。同じ画面で自分で書いて動かせますので、書く時間がなくなることはありません。

プログラミングが初めてでも大丈夫でしょうか。

大丈夫です。最初からプログラムが書けることは前提にしていません。基礎から順に学んでいく点は、これまでのプログラミング教室と変わりません。AIは、その学習を助ける道具として加わります。

うちの子には難しすぎませんか。

AIが加わることで、難しいことが増えるわけではありません。これまで説明だけでは分かりにくかったことを、実際に動かしながら確かめられるようになります。分からない部分をAIに作らせて動きを見る、という進め方ができるため、理解のきっかけはむしろ増えます。

標準コースと比べて、身につくものはどう違うのですか。

標準コースで学ぶプログラムの書き方は、AIコースでも同じように学びます。そのうえで、AIへの指示の出し方や、AIを使う場面と使わない場面の判断といった、AIを活用する力が加わります。

中学・高校の「情報」の授業に役立ちますか。

直接の対策を目的とした教材ではありませんが、扱う内容は重なります。高校の「情報Ⅰ」では、プログラムの読み書きを学びます。プログラムを読んで何をしているのかを追う経験を積んでおくことは、その土台になります。

将来プログラマーにならない子にも、意味はありますか。

あります。このコースで扱うのは、作りたいものを言葉にして伝え、思ったとおりにならなければ言い直す、という手順です。これはプログラミングに限らず使う力です。仕事でAIを使う場面も広がっていますので、その使い方に早くから慣れておくことにも意味があります。

AIがもっと賢くなったら、いま学んだことは無駄になりませんか。

無駄にはなりません。AIがどれだけ賢くなっても、何を作りたいのかを決めて伝えるのは人です。伝える内容があいまいであれば、出てくるものもあいまいになります。このコースで練習するのは、その伝える側の力です。

子どもが変なことを聞いたら、変な答えが返ってきませんか。

AIが返すのは、マインクラフトを動かすプログラムです。自由に会話をする画面ではありません。使える命令も教材に出てくる範囲に限られており(ブロックは50種類、Pythonは25個の命令)、教材と関係のないことはできません。

AIと会話することで、依存や思い込みにつながりませんか。

この画面は会話を目的としたものではなく、プログラムを作るための指示を送る画面です。悩みごとの相談相手になるような使い方はできません。また、AIが作ったものが思いどおりにならないことは頻繁に起こりますので、AIの答えをそのまま受け取るのではなく、確かめて直す進め方が身につきます。

家でChatGPTを使わせるのと、何が違うのですか。

3つあります。1つ目は、使える範囲が教材に出てくる命令だけに限られていることです。2つ目は、伝えた結果がマインクラフトの中で目に見える形で動くため、どこが伝わっていなかったのかが自分で分かることです。3つ目は、教材に沿って順番に進むため、その場かぎりの使い方で終わらないことです。

家庭で準備するものはありますか。

ありません。教室の学習用パソコンで行います。ご家庭のパソコンの準備やソフトの購入は不要です。

費用・開始時期について

受講の費用や開始できる時期は教室によって異なります。 このページについてのご質問もあわせて、お通いの教室までお問い合わせください。