プログラミング教室にフランチャイズは必要か|加盟金ゼロの選択肢

読了時間:約7分 / 対象:プログラミング教室の開設を検討している塾・学童の経営者
「プログラミング教室を始めたい。でもフランチャイズは費用が高すぎる」
フランチャイズの資料を取り寄せて加盟金の金額を見た瞬間、そう感じた塾経営者は少なくありません。実際、iTeen は自社の費用比較ページで加盟金250万円・開業初期費用590万円・ロイヤリティ「売上の10%」を公開(外部サイト・新しいタブで開きます)しています。小規模塾には重い金額です。
ただし同じ「フランチャイズ」でも条件は本部ごとにまったく違います。 ヒューマンアカデミージュニアは「加盟金・契約料不要」を掲げています(外部サイト・新しいタブで開きます)。「FCは高い」と一括りにするのも、逆に「相場はこのくらい」と決めつけるのも、どちらも外れます。
ただ、選択肢はフランチャイズだけではありません。フランチャイズに加盟せず、教材だけを導入してプログラミングコースを開設するという方法があります。
この記事では、フランチャイズ型と教材のみ導入型の3年間の実コストを数字で比較し、どちらが自塾に合うかを判断するための材料を整理します。
この記事でわかること
- プログラミング教室フランチャイズの実際のコスト(3年間の総額)
- フランチャイズなしで始める「教材のみ導入型」という選択肢
- 2つの形態のメリット・デメリット比較
- 教材のみ導入型を選ぶときのチェックポイント
フランチャイズ加盟の実際のコスト
フランチャイズ加盟を検討するときに見落としがちなのが、初期費用と月額費用を合わせた「3年間の総コスト」です。費用項目ごとの詳しい内訳はプログラミング教室フランチャイズの費用ガイドにまとめています。
初期費用の内訳
金額を公開している本部の例を見ます。iTeen の FC別費用比較ページ(外部サイト・新しいタブで開きます)には、次の内訳が載っています。
- 加盟金:250万円
- その他:店舗改装費、保証料、システム管理費(任意)、広告宣伝費預け金340万円
- 開業初期費用:590万円
同じページで iTeen は、一般的な学習塾FC(明光義塾など)を「加盟金300万円・開業初期費用700〜900万円」と比較しています。テナントを借りて専門スクールを開く形なら、この規模になります。
一方で、ヒューマンアカデミージュニアは「加盟金・契約料不要!導入コストを抑え、スピーディーに開業可能!」と案内し、「授業は月2回もしくは4回。空き時間・空き施設を使い、遊休資産を有効活用!」という開き方を提案しています(外部サイト・新しいタブで開きます)。物件を新たに借りるかどうかで、初期費用は桁が変わります。
月額コストの内訳
開業後も毎月の費用が発生します。公開されている例は次のとおりです。
- ロイヤリティ(歩合型):売上の10%(iTeen)(外部サイト・新しいタブで開きます)、20%(テックジム)(外部サイト・新しいタブで開きます)
- ロイヤリティ(生徒数連動型):月額1,500円〜(Kidsプログラミングラボ)(外部サイト・新しいタブで開きます)
- システム利用料:iTeen は「任意」としています。金額を公開していない本部が多く、条件表で確認するしかありません。
3年間の総コスト試算
月商20万円(生徒20名×月謝1万円)の教室を3年間運営した場合を、条件を公開している iTeen の数字で試算します。
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 開業初期費用(iTeen 公開値(外部サイト・新しいタブで開きます)) | 590万円 |
| ロイヤリティ 売上の10%×月商20万×36ヶ月 | 72万円 |
| 3年間の総コスト | 662万円 |
この662万円はFC本部に支払う分と開業費です。人件費・家賃・光熱費は含まれていません(iTeen は自社の収支シミュレーションで、20坪前後・月額家賃15万円程度・人件費は売上の10%以下が適正値としています(外部サイト・新しいタブで開きます))。
⚠️これは条件を公開している本部の数字です
加盟金を取らない本部を選べば、FC側の総額はこれより大きく下がります。 ここで iTeen の数字を使ったのは、加盟金・初期費用・ロイヤリティを一つのページで公開している数少ない本部だからです。「FCは662万円かかる」という一般化はしないでください。 検討先の条件表で同じ計算をするのが正しい使い方です。
「教材のみ導入型」という選択肢
フランチャイズに加盟せず、教材やカリキュラムだけを外部から提供してもらい、自塾のブランドでプログラミングコースを運営する形態が「教材のみ導入型(ライセンス型)」です。
この形態では、以下の点がフランチャイズと大きく異なります。
- 加盟金・保証金なし
- ロイヤリティなし(売上はすべて自塾の収益)
- 自塾名義でコースを運営できる(ブランドを選ばれない)
- 費用の大半が生徒数に連動する(加盟金のような先払いがない)
3年間の総コスト試算(教材のみ導入型)
同じく月商20万円(生徒20名)の場合、CraftPlusを例にすると:
| 費用項目 | 金額 |
|---|---|
| 初期導入費(契約時1回) | 1.1万円 |
| 基本利用料 11,000円×36ヶ月 | 39.6万円 |
| 席単価 1,980円×20名×36ヶ月 | 142.6万円 |
| 3年間の総コスト | 183.3万円 |
上のFC例(662万円)との差額は約479万円です。ただし前述のとおり、FC側は加盟金ゼロの本部を選べばこの差は縮みます。
3年間:約662万円
フランチャイズ型(iTeen 公開条件)
- 加盟金250万円・開業初期費用590万円という本部がある
- ロイヤリティ(売上の10%)が毎月売上から引かれる
- 契約期間・中途解約の違約金の縛りがつくことがある
- 本部ブランド名での運営が必須になる本部が多い
3年間:約183万円
教材のみ導入型(CraftPlus)
- 初期導入費11,000円(契約時1回のみ)
- 加盟金・ロイヤリティなし(売上はすべて自塾の収益)
- 月額は基本利用料11,000円+生徒1名あたり1,980円
- 自塾ブランドでのコース運営が可能
フランチャイズが向いているケース
ただし、フランチャイズが適している場面もあります。以下に該当する場合はFC型を検討する価値があります。
① プログラミング教育の知識がまったくない場合
FC本部は研修・マニュアル・サポート体制を提供します。「何もわからない状態からゼロで始める」場合、立ち上げの安心感はFCの方が高いです。
② ブランド力を集客に使いたい場合
知名度のある教室ブランドに加盟すれば、「〇〇プログラミング教室」という看板で集客できます。地域で認知度がゼロの状態から始める場合、ブランドの集客力は価値があります。iTeen の初期費用590万円のうち340万円は「広告宣伝費預け金」(外部サイト・新しいタブで開きます)で、集客にお金を払う設計であることが金額に表れています。
③ 大規模展開を想定している場合
複数教室・10名以上の講師体制で本格的なスクール事業として展開するなら、FCのノウハウ・システムが活きます。
教材のみ導入型が向いているケース
逆に、以下のような塾には教材のみ導入型が合っています。
① 既存の塾・学童にコースを追加したい場合
すでに生徒・保護者との関係がある学習塾や学童保育が、プログラミングを「追加メニュー」として導入するケースです。集客は既存の生徒へのご案内から始められるため、FCのブランド集客力に頼る必要がありません。
② 講師採用が難しい場合
「プログラミングを教えられるスタッフがいない」という塾経営者は多いです。自学自習型の教材であれば、既存スタッフが見守り役を務めるだけでコースを運営できます。
③ 小さく始めてリスクを抑えたい場合
生徒5名から始めて、需要を確認しながら拡大するという進め方が可能です。費用の大半が生徒数に連動するため、先に数百万円を払ってから生徒を集めるという順序にならずに済みます。
教材のみ導入型を選ぶときの5つのチェックポイント
教材のみ導入型のサービスを比較する際は、以下を確認してください。判断を誤った場合に何が起きるかはプログラミング教室の導入失敗事例が参考になります。
- 自学自習できる設計か — 専任講師が不在でも生徒が自力で進められるか
- 対応端末 — 自塾が保有するPC・iPad・Chromebookで動作するか
- カリキュラムの継続性 — 生徒が1年以上学び続けられるボリュームがあるか
- 解約条件 — 最低契約期間・違約金の有無(生徒数が増減しても柔軟に対応できるか)。公正取引委員会も、本部が「フランチャイズ契約を中途解約する場合、実際には高額な違約金を本部に徴収されることについて十分な開示を行っているか(外部サイト・新しいタブで開きます)」を問題として挙げています
- サポート体制 — 導入後の問い合わせ窓口があるか
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まとめ
プログラミング教室の開設にフランチャイズは必須ではありません。既存の塾・学童に追加コースとして導入する場合、「教材のみ導入型」の方が初期リスクが低く、条件を公開している本部の数字で比べると3年間のコスト差は数百万円規模(外部サイト・新しいタブで開きます)になります。ただし加盟金を取らない本部もあるため、差額は検討先次第で大きく変わります。
フランチャイズが向いているのは「ゼロからプログラミング専門スクールを開業する」ケースです。一方、すでに生徒がいる学習塾・学童が「プログラミングも教えたい」という場合は、加盟金ゼロ・ロイヤリティなしの教材のみ導入型を最初の選択肢として検討してみてください。教材の具体的な中身についてはマインクラフト教育版とは?費用・通常版との違い・導入手順、フランチャイズとの条件比較はプログラミング教室フランチャイズ比較をご覧ください。採算そのものの試算はプログラミング教室は儲かるのか、月謝をいくらに設定するかは月謝の決め方にまとめています。
この記事を書いたのは 株式会社セカンドラボ(クラフトプラス編集部)です。
学習塾・学童・学校向けに、教育版マインクラフトを使った学習教材を提供しています。 記事の数字は公的統計・各社の公表資料など一次情報にあたって書き、出典へのリンクを本文に置いています。
※ 本記事の情報は2026年9月時点の内容です。正確性についてはできる限り配慮しておりますが、保証するものではありません。最新情報は各サービス提供元の公式サイトをご確認ください。
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