教育版マインクラフトの費用|塾・学童は学校の約7倍

教育版マインクラフト(Minecraft Education)のライセンス費用には、対象によって2つの価格があります。認定教育機関は1人あたり年5.04ドル、営利団体は年36ドルで、約7倍の差があります。 そして学習塾・学童保育は、後者に該当することが少なくありません。 この記事では、どちらの価格が適用されるのか、無料で試せる範囲、購入経路と支払い方法を、Microsoft の公式情報にもとづいて整理します。
⚠️「1人あたり年1,500円くらい」という情報に注意してください
教育版マインクラフトの費用として1,000〜1,500円前後の数字を挙げている記事が多くありますが、これは認定教育機関向けの価格に近い数字です。塾・学童がこの前提で予算を組むと、実際の請求と大きくずれる可能性があります。まず自施設がどちらに該当するかを確認してください。
価格は2つある
Minecraft Education の公式ライセンスページには、購入区分が2つ並んでいます。
| 区分 | 対象 | 価格(1ユーザー・年) |
|---|---|---|
| 教室および学校 | 認定された教育機関 | US$5.04 |
| 営利団体 | キャンプ、クラブ、その他の組織 | US$36 |
営利団体の欄には「この購入オプションは、適格な教育機関の基準に適合しないすべての人に最適です」と明記されています。
学習塾・学童はどちらになるか
多くの場合、営利団体の側です。
Microsoft は「検証済みの学術組織(academic organization)」かどうかで扱いを分けています。ただし、どこまでが該当するかの具体的な基準は公表されていません。
公式ページの営利団体の欄には「キャンプやクラブ、その他組織で使用するための個別ライセンス」「適格な教育機関の基準に適合しないすべての人に最適」と書かれています。この記述から、学校法人ではない学習塾・民間学童は営利団体の側になる可能性が高いと考えられますが、当社が Microsoft に確認したものではありません。
判定は自己申告ではなくMicrosoft側が行うため、購入手続きの中で確認されます。「たぶん教育機関に入るだろう」という前提で計画を立てないでください。
実際にいくらになるか
生徒数から逆算すると、次のようになります(US$36の場合)。
| 生徒数 | 年額 | 1ドル150円換算 |
|---|---|---|
| 10名 | US$360 | 約54,000円 |
| 20名 | US$720 | 約108,000円 |
| 30名 | US$1,080 | 約162,000円 |
💡為替の影響を受けます
価格は米ドル建てです。円安が進めば同じライセンス数でも円換算の支払額は増えます。年度予算を組むときは、為替に多少の余裕を見ておくことをおすすめします。
無料で試せる範囲
購入前に試すことができます。ただし回数制限があり、これも認定の有無で変わります。
| 状況 | 無料で使える範囲 |
|---|---|
| Microsoft が検証した教育機関 | 教員アカウント25ログイン/生徒アカウント10ログイン |
| 検証を受けていない組織 | 10ログイン |
「10ログイン」は10回サインインすると使えなくなるという意味です。授業2〜3回ぶんと考えてください。 体験会を何度も開く用途には足りません。
無料試用を使うにも Microsoft 365 アカウントが必要です。
購入経路は3つ
| 経路 | 向いている組織 | 補足 |
|---|---|---|
| Microsoft 365 管理センターから直接購入 | 少人数から始めたい塾・学童 | 公式ライセンスページの「今すぐ購入」から進みます |
| ボリュームライセンス(EES) | 認定教育機関のみ | Microsoft のチャネルパートナー経由。学校向けの枠組みです |
| パートナーリセラー経由 | 導入支援もあわせて受けたい場合 |
塾・学童が現実的に選ぶのは、1つめの直接購入です。
Microsoft Entra テナントが必要です
ライセンスは「Microsoft Entra テナント」に紐づきます。これは組織用のアカウント基盤で、個人の Microsoft アカウントとは別物です。
持っていない場合でも、商用ライセンスを購入する際に無料で作成できます。 認定教育機関であれば、無料の Office 365 Education を設定する方法もあります。
支払い方法
クレジットカード・デビットカードのほか、請求書払いにも対応しています。ただし請求書には条件があります。
- 初回購入時の請求書金額が 500ドル以上であること
- 1つの教育機関に対する請求書の合計が 15,000ドルまで
生徒10名程度(US$360)では初回の500ドルに届かないため、小規模なうちはカード払いになります。
ライセンスの割り当てを忘れないでください
購入しただけでは使えません。Microsoft 365 管理センターで、生徒・講師のアカウント1つずつにライセンスを割り当てる必要があります。
割り当てにはグローバル管理者・ライセンス管理者・ユーザー管理者のいずれかの権限が要ります。
⚠️ライセンスを外すと、すぐには戻りません
生徒が Minecraft Education を使ったあとにライセンス設定をオフにすると、実際に使えなくなるまで最大30日かかります(Microsoft 公式ドキュメントより)。月の途中で生徒が入れ替わる運用では、この遅延を見込んでおいてください。
この費用に含まれないもの
Minecraft Education のライセンス代は、ソフトを使う権利だけです。教室を運営するには、ほかにも費用がかかります。
含まれる
ライセンス代に含まれるもの
- Minecraft Education 本体の利用権
- 公式のレッスンプラン・スターターワールド
- マルチプレイ機能(最大30名)
- コードビルダー(ブロック/JavaScript/Python)
とくに教材は自前で用意すると工数がかかります。 ワールドをゼロから作るには専門知識と相当な時間が必要で、Minecraft の仕様変更のたびに修正も発生します。既製の教材パッケージを使うか自作するかは、ライセンス費用とは別に検討してください。
まとめ
✅予算を組む前に確認すること
①自施設が認定教育機関に該当するか(塾・学童は該当しないことが多い) ②該当しない場合は1人あたり年36ドルで試算する ③為替の変動を見込む ④無料試用は10ログインまでと理解しておく ⑤初回500ドル未満なら請求書払いは使えない ⑥ライセンス代とは別に、端末・回線・教材の費用がかかる
教育版マインクラフトそのものの概要と導入手順はマインクラフト教育版とは?費用・通常版との違い・導入手順にまとめています。通常版との機能差を確認したい場合は教育版と通常版の違い、教室のパソコンで動くかを確かめたい場合は動作環境をご覧ください。
なお、クラフトプラスは塾・学童向けにマインクラフト教育版の教材を提供していますが、Minecraft Education のライセンス取得代行は行っていません。 ライセンスは Microsoft 公式チャネルを通じて施設側で取得していただき、取得後の教材・ワールドデータの活用をこちらが担う形です。
※ 本記事の情報は2026年9月時点の内容です。正確性についてはできる限り配慮しておりますが、保証するものではありません。最新情報は各サービス提供元の公式サイトをご確認ください。
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