放課後等デイサービス放デイ活動プログラムマインクラフトプログラミング

放デイの活動にマインクラフトを使う|始め方と費用

放デイの活動にマインクラフトを使う|始め方と費用

放課後等デイサービス(放デイ)の活動にマインクラフトを使うなら、全員の一斉活動ではなく、興味のある子から少人数で始めるのが現実的です。 教育版マインクラフト(Minecraft Education)なら、職員がプログラミングに詳しくなくても、決まった課題を順に進める形で活動を組めます。

一方で、放デイの職員の方から当社に寄せられた相談は、授業の中身ではなく、その手前の準備についてでした。この記事では、ガイドラインとの対応、つまずきやすい準備、続けられる子の選び方、費用の順に整理します。

5領域
本人支援の視点
こども家庭庁 放課後等デイサービスガイドライン(令和6年7月)
US$36
教育版のライセンス(1人・年)
学校以外の団体の区分。公式ライセンスページ
Windows
クラフトプラスの生徒アプリの対応OS
iPad・スマートフォンは不可

ガイドラインの5領域とのつながり

放デイの支援は、こども家庭庁の放課後等デイサービスガイドライン(外部サイト・新しいタブで開きます)が土台です。ガイドラインは、本人支援の5領域として「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」を挙げ、この視点を踏まえて支援を組み立てるよう求めています。

活動の中で遊びが果たす役割については、こう書かれています。

こどもが意欲的に関われるような遊びを通して、成功体験の積み増しを促し、自己肯定感を育めるようにする。

— こども家庭庁「放課後等デイサービスガイドライン(外部サイト・新しいタブで開きます)」(令和6年7月)

マインクラフトの活動を5領域に当てはめると、たとえば次のような場面があります。ガイドラインがマインクラフトを挙げているわけではありません。 個別支援計画に書くときの、考え方の例として見てください。

領域マインクラフトの活動で見られる場面の例
健康・生活始める時刻と終わる時刻を決めて守る。画面から離れて休憩をはさむ
運動・感覚マウスとキーボードの操作。画面の音や光に慣れる(苦手な子は音量を下げる)
認知・行動課題を読んで手順を考える。うまくいかなかったときに、どこが違うか見直す
言語・コミュニケーション困ったときに職員へ伝える。作ったものを言葉で説明する
人間関係・社会性同じワールドで順番を待つ。友だちの作ったものを壊さない

ガイドラインは、こどもが「遊びや体験、余暇等を自分で選択しながら取り組むことができるよう、多彩な活動プログラムを用意する」ことも求めています。マインクラフトは、その選択肢の1つとして置くのが自然です。全員に同じことをさせる活動にはしないでください。

つまずきやすいのは、授業の前の準備

放デイの職員の方から当社に届いた相談は、教育版マインクラフトの管理者アカウントで行き詰まっているというものでした。

教育版は、個人のアカウントでは使えません。施設として組織のアカウントを用意し、そこでライセンスを買って、職員と子ども1人ずつに割り当てます。学校なら情報担当の先生や教育委員会が持っている仕組みですが、放デイではその役を職員が1人で担うことになります。ある施設とは、画面を共有しながら管理者アカウントを最後まで一緒に作りました。終わったあとに、その方からこう言われています。

分からないことが多く、手を出すことを躊躇している方が殆どだと思います

放デイで始めるときの壁は、子どもの側より、この準備の重さにあると当社は考えています。 手順そのものは教育版マインクラフトの始め方に、料金の区分と支払い方は教育版マインクラフトの費用にまとめました。放デイは学校ではないため、ライセンスは塾やクラブと同じ営利団体の区分(1人あたり年 US$36)になることが多いです。

⚠️職員の分のライセンスも数に入れる

ライセンスは1人ごとです。職員が同じワールドに入って様子を見るなら、職員の人数分も必要です。子ども15人・職員3人なら18人分になります。

続けられる子を選んで、少人数から始める

トライアル中の別の放デイでは、まず継続して取り組めそうな子を職員が選ぶところから始めています。この順番は理にかなっています。

  • 興味がある子から始める。 マインクラフトを知っている子は、操作の説明が短く済みます
  • 最初は2〜3人まで。 職員1人が横について見られる人数にとどめます
  • 時間を区切る。 1回20〜30分など、始まりと終わりを先に決めて伝えます
  • やめたい日は、やめてよい。 選べる活動の1つにしておけば、無理に続けさせずに済みます

クラフトプラスでは、子どもはステージ形式のワールドを1つずつ進めるので、職員の役割は、進め方を教えることより、止まったところで声をかけることになります。

学年や進み方がばらばらでも組める

放デイでは、同じ時間に来る子でも学年も得意なことも違います。全員で同じ課題を同じ速さで進める形にすると、待つ子と遅れる子が出ます。1人ずつ自分の課題を進める形にしておけば、来所の曜日がばらばらでも続けられます。 学年が混ざる場での組み立て方は学童でプログラミングを始めるにはにも書きました。

端末と、そろえるもの

そろえるもの確認すること
パソコンWindows 10/11 の64bit版。クラフトプラスの生徒アプリは Windows のみで、iPad やスマートフォンでは使えません
マウスタッチパッドより操作しやすいことがあります。子どもに両方を試してもらってください
ヘッドホン(任意)音が苦手な子、周りの音で集中しにくい子のために
組織のアカウント教育版のライセンスを買って割り当てるために必要です

教育版の動作要件は動作環境の記事にまとめています。手持ちのパソコンで動くかは、子どもと同じ人数で一度動かして確かめてください。

費用の目安

クラフトプラスの標準価格(税込)と、教育版のライセンス(1人あたり年36ドル、1ドル150円で換算)で試算しました。ライセンスは職員1人分を含めています。

使う子の数クラフトプラス 月額ライセンス 年額初年度の合計
3名16,940円約21,600円約23.6万円
5名20,900円約32,400円約29.4万円
10名30,800円約59,400円約44.0万円

内訳は、初期導入費11,000円(初回のみ)、基本利用料11,000円/月、席単価1,980円/名(標準コース)です。ライセンスは Microsoft と施設の直接契約で、当社の料金には含まれません。全員分ではなく、使う子の分だけ席を持てば足ります。

始める順番

  1. 職員が教育版のデモを触る。 デモはアカウントなしで無料で使えます(教育版は無料で試せる?)
  2. 組織のアカウントを用意する。 ここで止まりやすいので、時間を取って進めます
  3. パソコンで動かしてみる。 子どもと同じ台数で確かめます
  4. 続けられそうな子を2〜3人選ぶ。 保護者にも活動の内容を伝えます
  5. 時間を区切って始める。 様子を個別支援計画の振り返りに書き残します

まとめ

✅この記事の要点

①マインクラフトは、全員の一斉活動ではなく選べる活動の1つとして置く ②5領域との対応は、個別支援計画に書くときの考え方の例として使う ③つまずくのは授業より手前の、組織のアカウントとライセンスの準備 ④興味のある子2〜3人から、時間を区切って始める ⑤生徒アプリは Windows のみ

ご相談は customer@craft-plus.jp までお寄せください。

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この記事を書いたのは 株式会社セカンドラボ(クラフトプラス編集部)です。

学習塾・学童・学校向けに、教育版マインクラフトを使った学習教材を提供しています。 記事の数字は公的統計・各社の公表資料など一次情報にあたって書き、出典へのリンクを本文に置いています。

※ 本記事の情報は2026年11月時点の内容です。正確性についてはできる限り配慮しておりますが、保証するものではありません。最新情報は各サービス提供元の公式サイトをご確認ください。

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